私は丸井錦糸町店にクルマを駐めて、担当Cさんと待ち合わせているJR錦糸町駅南口(墨田区)へ向かっていました。
「ここからだと、歩いて約3分で(店内に)着きますから」と言われていたから安心していたのです。少し急いでいたんですよ。
ただ、人間という生物は面白い生き物で、「どうも、“近い”と油断してかえってギリギリになってしまう」という習性があるようです。この日の私がまさにソレで、「駐車場の場所も分かっているし、『まだまだ間に合うだろう』」と、油断して出発が遅れたのでした。Cさんが、
「いつも早めに集合しているのに珍しいですね」
と言った程でしたから。
「あまりに近いと、かえって油断したのが失敗でしたかね(笑)」
ただ、集合時間に遅れたわけではないので、気分を入れ替えて現場へ。そこのところはCさんも承知してくれているので、変なシコリも残さずに業務に邁進したのは言うに及ばずデス!
あらかじめ店長に連絡してあったので、受付を難なくスルーすると、そこには外界と意識を隔離させてくれるシーンと静まりかえった異空間が広がっていました。
このお店は施術室と受付が一体になった「ハコ型」ではなくて、店舗型なので慣れていなくても最初に店内にインすれば、そのままマッサージを受けられるスタイル。加えて。JR線・東京メトロ「錦糸町」駅南口からは前出通りに徒歩約3分という便利さです。電車なら千葉・埼玉・世田谷方面からも通うのが可能なので、「オキニ」が、見つかったら通い詰める事もできますよ(笑)。
というわけで、個室に通された私たちを部屋で待っていたのが、本日のモデルを務めてくれたセラピストのK嬢でした。
彼女は笑顔が飛び切りに可愛らしいセラピストです。ボディラインも特別な巨乳ではないのですが、肉付きがよろしくて、素敵でした。
「陽焼け防止に注意する面倒さがなかったら、夏はサイコーなのになぁ…」
とボヤいていたのが印象的です。
そのK嬢は撮影の順番がすっかりと頭の中に入っている様子で、「最初は単体からですよね」とヤル気満々です。施術着を黒いニット系のワンピに着替えて、「ポーズの指示をくださいナ」と言いながら、ウエストについたストッキングの跡を掌で擦って消していました。
その仕草は、「パンスト・ラインは映さないから心配しなくてイイよ(笑笑)」と言うくらい微笑えましいデス。グラっときちゃいましたよ。
「では、単体から撮りますね~」と言い、表情をメインに角度を変えてバシャバシャと一瞬で勝負をキめます。施術ルームにしてもハコ型のお店にしても、“空き室状態”はもったいないので、「なるべく早く(ナルハヤ)」で終わらせるのは基本ですから。スタジオや野外でのグラビア撮影等は別ですが、ネット時代には基本は変わりません。
なので、ナルハヤでスチール写真撮影を終わらせて次のステップへ飛ぶのが定石(私らの時代は、こう教わった)でした。
で、次がメインの動画撮影です。
私は休憩に入る前にK嬢に「内線で男優サンの手配をしてください」と頼み、Cさんと照明のチェンジに勤しんだのです。K嬢の健康的な可愛らしさを強調するために、天井への反射はさせないで、直光か至近距離からのレフ板を駆使する作戦に出たのです。
こうすると担当Cさんの負担が増えますが、一生懸命な姿をK嬢が感じる事によって、より一層のハッスルが期待できます。
私が「全員の配置が済んだので、カメラを回しますよぉ」と掛け声をかけて、続いて「はい、スタート!」で撮影が開始されました。
K嬢は、ガツガツさせないで優美な姿でオイルマッサージを展開、脚部や胸部・腹部を丁寧に揉み上げています。
まるでリラクゼーションとトリートメントを同時に体験して、男優サン(スタッフ)の頬と言わず全身が上気していくのがレンズ越しに見えました。
K嬢の施術も“かなりのハイレベル”であるのが伺えましたよ。
こうして撮影は終了して、私は商談に残るCさんと分かれて、浅草経由に帰途をとりました。