いま、都内のメンエス界では水面下で熾烈な“客取合戦”が繰り広げられているようです。正確なデータがあるわけではないので、あくまで私の主観でしかないのですが、増えたお店が生存を賭けて「出張」にも力を入れ出している模様なんです。
これは、風俗取材&撮影歴もうスグ20周年に控えた私の第六感なので、自分では固く信じています(笑)。
そんな私が今日、向かっていたのは銀座です。お店はメンズエステ(派遣型・出張型※エリア、交通費等は要問合せ)の「SpaAnge銀座~アンジュ」。出張で東京に滞在するビジネスマンに一時の癒しとくつろぎを提供です。
ちなみに「アンジュ」とは仏語で「天使」の意です。
で、ここにセラピスト嬢を派遣する発信基地があるというので、営業担当のEさんと「銀座コア」のビル前で待ち合わせをしていたのです。
「お疲れ様です」
お互いに挨拶を交わしたあとは、撮影場所のホテルへ向かいます。銀座といえば、日本一の高級歓楽(クラブ)街ですが、だからといってお店の宣材写真を「帝国」や「オークラ」クラスで撮るわけではありませんから。
ただし、ホテルマンの教育は行き届いていて、こちらも身が引き締まる思いになるのは自然の流れでしょうね。
私とEさんは、銀座の中心から少し離れたホテルを店長から指定されて待機です。
30年以上前のクルマとはいえ私のメルセデス・ベンツ450SLCは逆に車幅が広くて臆する事なく堂々とホテルの駐車場に納まっていました。
すると、そこへ内線が鳴り「今から、部屋まで行きますね」とコールが。
いつもとは逆に、私達が室内でモデル役を待ち受ける事になりました。
「おはようございます。時間通りに来てくれて、助かりますよ」
セラピストのK嬢の、屈託なく明るい声を受けた私は気分がイイです。確かに、新橋からみゆき通りや三越方面の昼間は、いつも混んでいるから、時間が読めなくてイライラした日もあったのでしょう。
“はじめに単体の名鑑用の写真を撮って、休憩を挟んで動画の施術シーンを撮りますね”
担当Eさんが撮影の手順をK嬢に説明している声を聞きながら、私はスチール写真に使う持参のストロボセットを組み立てて、返す刀で露出も計っていました。今日は、中古で購入したズームレンズの80mm~135mmを改造してデジイチでも使えるようにしたニコンFマウントを装着したレンズを使うつもりです。
ズームだとレンズ交換をスムーズにして、動画対応にも耐えられると「静止画」でも試したのです。
結果は彼女のDカップの胸の先端にピントを合わせると、頭の先からウエストラインまでキッチリとピントや光量もカバーしてくれて、バッチリでした。
私は、そのまま座ったポーズを多めに撮ってスチール撮影を終わらせました。
「水分補給休憩を取って、次は動画に入りま~す」
私とEさんは照明を換え、お客役の男優サン(スタッフ)が入室。揃ったところで、いよいよ撮影は佳境に入りました。
「では、動画にイきま~す! はい、回ったっ!!」
E嬢は、大量のアロマオイルをお客役の肌に滑り落として、そのままツボを得たマッサージで疲労を和らいでいきました。照明を受けて、青から黒色に施術着を変えています。その容姿が、隠微な反射を呼んでいるかのようです(お客様には見えないw)。
膝を曲げさせたり、背中を広範囲でマッサージしていき、そのまま施術は終了しました。寝室をフルに使ったので、私も多少の疲れは感じているようです。
この時点では、気分が高揚しているので気にしないのですがね(笑笑)。
とにかく、今風の「出張型の実力」をカメラマンの私も見せつけられた半日でした。